カテゴリー: 政治・経済

シャープ、白物家電の国内生産から撤退

 シャープは2019年に大阪府八尾市の八尾工場で行っていた冷蔵庫について生産終了し、栃木県矢板市の栃木工場でも液晶テレビの精算を今年中に終了、白物家電の国内生産から完全に撤退するそうです。

 親会社の鴻海精密工業が保有する海外の生産拠点を活用し、コスト競争力を高めるのが狙いです。元々鴻海は電子機器や家電の受託生産するEMS企業として世界最大規模、安く作ることで利益を上げ企業規模を拡大してきました。

 とは言っても、シャープは元々生産拠点の海外移転を進め、八尾工場は白物家電の国内最後の生産拠点で、現在は冷蔵庫しか生産していません。ただし、工場の閉鎖はせず、業務用照明器具はこれまで通り生産を続け、本部機能と研究開発機能も残すとしています。

 栃木工場も物流、及び保守サービスの拠点として残し、両工場の従業員合わせて約2200人は配置転換などを行うことで雇用を維持、人員削減はしないと言う事です。

 シャープは鴻海に買収された後、鴻海の販売網を活用するなどして業績がV字回復。これでまたコスト競争力が高まれば、また業績が伸びるでしょう。


漫画単行本の売り上げ、電子書籍が紙を逆転

 出版科学研究所が26日に発表した漫画単行本の売り上げによると、紙の売り上げは1666億円(前年比14.4%減)、電子書籍は1711億円(同17.2%増)で、初めて電子書籍が紙を上回ったそうです。

 紙の漫画単行本は売上が右肩下がりでしたが、14.4%減と言うのは過去最大の落ち込みです。

 「ナルト」や「こち亀」など人気作が終了したことも影響していると見られますが、漫画市場全体も前年比で2.8%減(4330億円)となっています。最近はスマートフォンで漫画を読む、電子書籍の市場が毎年拡大しているので、紙媒体の売上が減少するのは当然の流れと言えます。しかし、漫画を無料で読んだり、ダウンロード出来る海賊版サイトが氾濫、売り上げに大きな影響を与えているようです。

 海賊版サイトには、日本漫画家協会も非難する声明を出しています。代表的な海賊版サイトには、1ヶ月で推定30万アクセスもあると言い、出版社によっては年間数億円の被害を受けていると言われています。

 電子書籍の売り上げが上がっているからと言って、とても楽観できる状態では無さそうです。


神戸製鋼所、「線材」でもデータ改ざん

 製品の性能データ改竄が明るみになった神戸製鋼所で、同社の主力製品である鉄鋼製品の「線材」でも新たに改竄が判明しました。

 線材は自動車のエンジン部品、ボルト、ナット等に使用されるもので、影響はなりの範囲に及びそうです。既にトヨタ自動車や日産自動車などが自社製品への影響調査を開始してますが、アメリカの自動車大手ゼネラル・モーターズや航空機大手ボーイングも影響調査を始めたと公表しています。

 これまでに判明したアルミ・銅製品、鉄粉、そして今回判明した線材。これまで不正な製品の出荷量は2万トン程度と見られていましたが、大幅に増えそうです。

 今のところ安全性に関わる問題は見つかっていませんが、この影響範囲の大きさ、第2のタカタになるかも知れません。既に同社の信用はがた落ちで、株価も36%下落。ニューヨーク・タイムズもこの問題を「日本のイメージに打撃」との見出しで、1面で取り上げています。この先、もし出荷先メーカーがリコールするような事態になれば、金額が最終的に何処まで膨らむか予測できません。


民進党、156人で旗揚げ

 民主党と維新の党が合流した新党「民進党」が27日午後、東京都内のホテルで結党大会を開き、正式に旗揚げしました。

 新党には衆参両院で156人が参加、初代代表に選出された岡田克也氏は「安倍政権の暴走を止めなければならない」「政権交代可能な政治を実現するラストチャンスという認識を共有しなければならない」と語りました。

 「安倍政権が衆参同日選挙をやるというなら、受けて立とう」とも言ったそうですが、単なる選挙対策の寄せ集め政党に勝ち目があるのでしょうか?。NNNがこの週末に行った世論調査によると、「期待する」と答えた人は26.6%にとどまり、逆に「期待しない」は59.7%だったそうで、有権者の評価は厳しいようです。

 みんなの党から分裂し、さらに合流した日本維新の会で分裂した勢力が、政権の座から転落した民主党と合流。とても期待できる流れではありません。そもそも、維新の党には、かつて民主党を見限って日本維新の会に参加、除名された議員が数多くいます。重要な政策でも隔たりがありますし、合流時に政党名の変更を求める維新に反発する民主党議員もいました。